サンヤツ指定
新聞広告の仕事は結構好きでよく作るのですが、同じ広告でもサンヤツとなるとはなしは別です。
サンヤツの指定の仕事が来るのは1〜2年に1度程度。
おお、なんて少ないんだ……。
かつ私の記憶力は絶望的で、前回の指定なんて覚えていませんから、
「え〜と、どうやってやるんだったけ?」
と過去のデータをあさり、新聞の広告規定を確認しつつ進めることになるのです。
そんな私がもっとも頼りにしていたのは、白水社のサンヤツ講座。
このサンヤツ講座の何に救われたかって、
“サンヤツの極意は「テキトー」にある”
この言葉ですよ!
ありがとう!ありがとう白水社の担当の人!
もはやデータで入れてる広告の状態から考えると、信じられませんが。
手書きで、倍数で、明朝もゴシックも書体は選べないし、サイズもあんまり選べないし、意匠を施しちゃダメだし、そもそも平体かかってるから、1倍以上は指定紙のマス目と合わないし。
しかしそんなサンヤツなのに、やってて楽しくて仕方ないという不思議。
せっせと指定しても、初校が出て、審査が通るまではどうなるか分からないし、通った後もその広告が他のサンヤツたちとどのように並べられるかはすべて新聞社次第。
このちょっと宙ぶらりん感が性に合っていて、なんだか良い気持ちなのです。
写真は指定紙と実際の新聞広告です。
しかもこの指定、実はA3で出力しているのでサイズ感が全然ちがいます。
おもしろいな〜。